2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

セックスと哲学

自称詩人でダンス教師の男が、40歳の誕生日を迎えるのを機に、4人の恋人たちを自らのダンススタジオに集める。当然4股をかけていたことはバレるのだが、男は平然とした顔で女たちを宥めながら、彼女たちとの出会いを順番に感傷的に振り返っていく……。 今や…

アリス

チェコアニメの巨匠ヤン・シュヴァンクマイエル初の長篇作(1988年)。いうまでもなく『不思議の国のアリス』を下敷きにしたもので、実写とアニメーションとを融合させたつくりになっている。 全体的なトーンは暗いし、仮にそこだけを取り上げれば不快と感じ…

ネオ・トロピカリアほか

東京都現代美術館で開催中の「ネオ・トロピカリア ブラジルの創造力」。同時開催で、藤原大+イッセイミヤケクリエイティブルーム&カンパナブラザーズによる「COLOR HUNTING in BRAZIL」と、さらに森山大道&ミゲル・リオ=ブランコの写真展「共鳴する静か…

不思議惑星キン・ザ・ザ

冷戦時代の旧ソ連で大ヒットしたといわれるシュールなSFコメディ。水の枯渇した砂一色の世界だが、法秩序体系や倫理や科学技術の有り様がきわめてアンバランスで、とにかく全体的に汚らしい雑駁な感じで包まれている。素晴らしいよキン・ザ・ザ! でもぜった…

キャンディ

テリー・サザーン原作、クリスチャン・マルカン監督で1960年代末に製作され、70年に公開されたコメディ映画。ひとくちでいえば、ロリータ少女が変態オヤジたちに襲われ続けるセクシャルハラスメント・ロードムーヴィー(笑)。 なにしろキャスティングがすご…

だだをこね、られない

「Review House 02」をぱらぱらと読んでいたら、福住廉さんの「ポスト・ナンシーイズムのために――「オタク」という呪縛の彼方へ」という文章があった。ナンシー関のテレビ批評が持っていた「非オタク性」を再評価するもので、非常にシンプルで読ませる文章だ…

作家の裏切り

ひさしぶりによく寝た。ただ昨日の件がイメージとして強烈に残っていて、僕の中ではいまだにくすぶっています。具体的に何が問題だったかというと、役者が特に面白い動きや発言をしているわけではないのに終始客が笑っていて(でもシリアスっぽいところでは…

でももう

なんかいいっす。自分はこう思った、こう感じたということを開陳するのもバカらしくなってきてしまったし。どんどん孤独な感じがしてきてしまうし。うまいもん食って面白いもん読んで観て聴いてればそれでいいっす。

偶像崇拝

今日はほんとは家で掃除とか仕事の整理とかメールのお返事書きとかしようと思っていたのですが、いろいろありまして結局ほとんど外へ出たまんま。諸々のお返事等、しばしお待ちいただけたらと存じます。二、三日かかってしまうかも。急ぎの件がもしあればお…

テンションと饒舌

タナダユキの『月とチェリー』の中で、主人公の男の子が訳あって歳上の女の人とセックスすることになり、そこで泣きながら「俺はこんなことしたくないけど、お姉さんにこうされると勃っちゃうんだよー」と訴えるシーンがあるけど今の僕はまさにそんな気分で…

17才

昨日『俺たちに明日はないッス』をスクリーンで観てからずっとこの歌が流れてる。 だーれもいないうみー ふたりのあーいをたしかめたくってー さて、しっかりしよう。大人だものな。

アイデンティティ・クライシス→グダグダモード点火

毎年この時期になると冬眠したいと思うのだけど冬眠できるほどの備蓄もないせいか、そもそも半分引きこもりみたいな生活だからか、今年は冬眠欲求がそれほど強くないのです。それよりも知的好奇心のほうが勝っていて、とはいえ時間とお金と体力をどのように…

柿喰う客『いきなりベッドシーン』@王子小劇場

基本的にネガティブなものは遠ざける方向で日々を過ごしているのだけど、どうもここ数日は闇を見てしまう傾向があって、困ったものです。本当は自分、ネクラなのではないかと思ったりもする。楽天的で軽薄なのはきっと世を忍ぶ仮の姿なのだ……。とかとか、ま…

文化系トークラジオLife番外編

先日お伝えした文化系トークラジオLifeの番外編(ゲスト:タナダユキ/映画監督)の配信がはじまりました! いつもとちょっと違うLifeが聴けると思います。またタナダユキ監督の新作『俺たちに明日はないッス』は11月22日(土)より渋谷ユーロスペースにて上…

他人と向き合う

この一年、僕がやってきたこと、関わってきたことに対して、いろんな人たちから様々な意見をいただいた。好意的な意見もたくさんもらったけど、批判もさんざん聴かされた。でもそうしたリアクションのひとつひとつに傷ついていた二十代に比べれば、ずいぶん…

告知

いくつか告知です。まず前回のエントリーでお伝えした文化系トークラジオLifeスピンオフの件ですが、メールの受付が本日(金)夕方4時までとなっています。なにとぞよろしくです。 http://www.tbsradio.jp/life/2008/11/post_86.html 「路字」3号の配布が…

【緊急告知】タナダユキ@文化系トークラジオLife番外編

文化系トークラジオLifeの番外編として、『赤い文化住宅の初子』『タカダワタル的』『百万円と苦虫女』などを撮った映画監督のタナダユキさんをゲストに迎えたスピンオフを収録することになりました。テーマは「17歳の明日〜ルート分岐が不在の青春〜」です…

文フリを終えて

文学フリマでテルテルポーズ2を買ってくださった多くのみなさま、本当にありがとうございました! おかげさまで僕的には十二分に手応えを得られました。やっぱ自分で作って参加するほうが断然おもしろいですねー。 さてさて、いろんな人の手に渡ったテルポ…

テルテルポーズvol.2

テルテルポーズvol.2を、明日11月9日の文学フリマ(@東京都中小企業振興公社 秋葉原庁舎)にて販売します! HEADZのブースで売っています。B5サイズのクリアホルダー入り。\500 っていうかよく間に合った!……まだ詰め作業はこれから深夜にやりますけど、も…

超追い込み

文フリに「テルテルポーズ」が間に合うかどうかの瀬戸際。鼻血がとまらない。なんだか昔、西原理恵子のマンガで末井氏がよく鼻血を出していたのを思い出す。あんな感じ。今回は内容よりも進行に関して反省点が多々あるけれど、とにかく、もうここ数日仮眠し…

ハイバイ「オムニ出す」

ハイバイの「オムニ出す」@リトルモア地下は、結局仕事のために最終日の「落/星」を見逃すことになりました。かなりくやしい。「常/仏」は昨日当日券で観て、そしてなんとなく流れで打ち上げに混ぜてもらって朝まで居座ってしまったのですが(ほんとはそ…

風邪と珈琲

風邪をひきました。昨日は百年で柴崎友香さんがゲストのカタリココだったのですが、ふらふらで、そのままフラフラして帰りました。柴崎さんの「ショートカット」の中の、ラストのところで「それが烏だということを、わたしは知っていた」という記述が入るの…

秋晴れ

11月になりました。秋晴れですね。 旅行にいってきました。わずか一泊でもリフレッシュされるものですな。 さて文フリまで、日にちがないぞー。