2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

これまでのまとめ。

今日、所沢で中野成樹+フランケンズを観てきて、それでいちおう観劇シーズンもひとくぎりというか、ここらでひとつ自分なりにまとめておかないと先にいけない感じがするので、いったんここで「これまでのまとめ」を書きます。これは完全に自分のための文章…

スイングバイのこと。

昨夜はこまばアゴラ劇場で、ままごとの『スイングバイ』(2日目)を観た。なんか、すごく良かった。「普通の人」をこんなふうに照らせる作家がいることに、勇気をもらったというか、うれしい感じがした。いい作家だし、俳優やスタッフも含めて、いいチーム…

調整中。

昨日は近くの公園で昼間、噴水から流れる水をぼけーっと見ていた。平穏な公園だ。朝、偶然見た占いで「今日は一日手応えを感じられない日でしょう」といわれたのでもうどうせなら休み気味にしようと心に決めた。二日酔いもあった。それで朝風呂に入って、公…

〈やさしさ〉の闘い。

昨夜、時間堂の『月並みなはなし』(二日目)を観た。プレビュー公演の時とは全然異質な、仮に「演劇の時間」とでも呼びたくなるものが冒頭から立ち上がっていて、感動した。開始三分にして、自分は涙を浮かべていたのである。俳優たちは、一回生きて、死ん…

根をはれ、幸福になれ。

まる2週間つづいた、家に次々見知らぬ人がやってくる、安部公房のアレみたいな不条理劇がやっと終わった。養生テープが剥がされてやっとフローリングの地肌が見えた。さすがに疲れた。もう籠もりたい、というわけにもいかないけど、なるだけ籠もる。そして…

死守せよ、だが軽やかに手放せ。

昨日の時間堂『月並みなはなし』のプレビュー公演でもらった当日パンフを、一夜明けて朝、熟読する。手にすれば一目瞭然の、再々演ならではの仕掛けになっていて、演出家・戯曲家の黒澤世莉が、この『月並みなはなし』という作品を大切に扱ってきたことがわ…

堕落について。

しかし率直にいって、ここ数日、言葉を書くということにかんする絶望感が増しつつある。すべて、言葉というものを奪い去りたい衝動というか。とはいえ、何かを観て、湧いてくるものが言葉であるということもまた事実であって、ようは、それを、しかるべきと…

数奇な、について。

昨日のエントリーで「数奇な」って書いたことについて、指摘されて気づいたのだけど、一般に「数奇な」というとき、不幸な巡り合わせ、といった意味を含むようです。しかし『青春60デモ』に関しては、全然不幸な要素がなかった、底抜けにハッピーであった………

訃報が流れてくる。

とある訃報に接する。訃報が、つぶやきとして流れてくる。その人とはなんらプライベートな関係はなく、単に店の主人と客、というだけの関係で、しかもここ2年くらいは店からも遠ざかっていたので、それについてどうこう言う、ということもおかしい、のかも…

『青春60デモ』にかんするエクスQズ。

昨日の杉原邦生演出『青春60デモ』、すごい数奇な体験だった。 まず、観客が踊った。実にほとんど障壁を感じさせずに、お客さんを踊らすことに成功した。これは超凄いことで、例えば快快ですらちょっと難しいことかもしれない。きっと、かの寺山修司にも難し…

トークイベントに関するメモ。

昨日の仲正昌樹『〈リア充〉幻想』刊行記念トークに来てくださったみなさま、本当にありがとうございました。あんなにたくさんの方が来てくださるとは! 感謝です。トークについてはもっと面白くできた部分もあるでしょうし、そのあたりはさる筋の方から貴重…

【告知】3/6は仲正昌樹トーク!

このたび編集させていただいた仲正昌樹『〈リア充〉幻想 ―真実があるということの思い込み―』(明月堂書店)刊行記念として、仲正さんのトークをジュンク堂書店新宿店で開催します。聞き手を務めますので、ぜひいらしてください。当日来てくださった方には、…

いよいよ今夜です!

今夜、下記のトークを行います。新宿のほうです。お間違いなく。当日ふらっと来ていただいても入れるはず。お天気はいまひとつですけども、来てくださると嬉しいです。 趣旨めいたことはすでに書きました。突き詰めていくと、今いちばん見たいものは「闇」で…

Q憩。

新居はいまだにトラブルが解消しなくて、いまだ仮住まいの身であるのだけど、ひとつ大きな利点は近所に飲み屋がたくさんあって、わりと安い値段で深夜まで飲み耽ることができるということ。ただ、それが良いことなのか悪いことなのか。まあ、昨日は、飲めて…

あえて〈孤独〉であるための読書、序文

おそらくこれほどまでに〈孤独〉が忌み嫌われ、不当に恐れられる時代も珍しい。しかも仮にあえて〈孤独〉を望んだとしても、それを手に入れるのはそう簡単ではないのだ。私たちはつねにどこかのネットワークに繋がって(繋がれて)いるし、そこで交わされる…

リズム三Q妹、好き嫌いと批評眼について。

もう、↑のタイトルがかなりどうでもいいことになってるけど、それはさておいて。好き嫌い、で物事を判別判断することについて、ここ数年、避けてきた、遠ざけてきた、ということについて話したい。それは、作品の「善し悪し」を判断する批評眼というものが、…

東Qに乗って横浜へ行く。負荷と俳優、文体の話。

最近よく、「おすすめの演劇は?」と訊かれたりもするので、ならば、ということで言うけど、今夜の岡崎藝術座『リズム三兄妹』は当日券に並んででも観るべき価値ありです。昨日も言ったからくどいけど、ほんとはもっと熱烈にオススメしたいのだ。現場に変な…

Q人やる気を失う。でも復活する。

今日はご近所さんへのご挨拶も済ませ、わりといい人たちで良かったなー、と幸先の良いスタートだと思ってたら、大きなトラブルがあって、すべてのやる気を失いかけた次第。でも、いい。やる気失うとか、そんな場合じゃないから。やる気とか、モチベーション…