ハイバイ『ヒッキー・カンクーントルネード』パンフ


5月16日(日)からアトリエヘリコプター他で始まるハイバイの『ヒッキー・カンクーントルネード』のパンフレット編集をお手伝いしました。ハイバイ初のパンフとのこと。なんか、いろんな意味で面白かったです。公演のほうもとても楽しみ。すでに売り切れの回も出ているようですので、ご予約はお早めに。以下、チラシに寄せた文章を転載します。

ハイバイの登場人物たちは、いつもジャガイモみたいに粗野でゴロッとしていて、互いにぶつかったり抱き合ったり、あるいは歌ったりする(しかない)その無様な姿に、ぐっ、わーんと心を揺さぶられる。静かな暗い世界に、急に彼らの愛らしいざわめきが浸透してくるというか。そして『ヒッキー・カンクーントルネード』では、その泥だらけのジャガイモの塊が、今まさに他者に向かって飛び込んでいく、プリミティブ(原初的)な瞬間が描かれる。果たしてその前のめりな想いが成功するのかどうか、その答えについてはまあ、いいとして。今もう一度観たいのは、あの繊細なのに不器用な彼らの「美しみっともない」姿であって、そこにこそ、この世界を生きる愛と勇気を感じずにはいられない。そうだ、思い出した。この作品を観て、ハイバイのことがとても好きになったのだった。


公演詳細はこちら。
http://hi-bye.net/category/news/nextplay