新居生活


ウェス・アンダーソンブーム。不覚にも「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」に涙する。いや決して、家族の物語に涙したわけではなく(してもいいけどさ)、涙というものはほんとうに、無意味に、不意に、訪れるものなのです……。というわけで、残るは「アンソニーのハッピー・モーテル」。下北沢のDORAMAには置いてないんだけど、誰か持ってませんか?(持ってるわけねえか)


ザ・ロイヤル・テネンバウムズ [DVD] アンソニーのハッピー・モーテル [DVD]


ところで今日は、行きたかったイベントをひとつキャンセルし、家から一歩も出ずに、仕事をし、メールをし、電話をし、本や雑誌を読んで、DVDを観て、音楽を聴いて、ネットを観て、お風呂に入って、料理をしました。引っ越した新しい部屋でそういうことをやってみたかったのです。一日、部屋にいることが可能かどうか、というのはほんとうに大事で、食糧さえ買い込んでおけば、それは可能だという感触を今日は得ることができました。でも明日は外へ行きますよ。打ち合わせもあるし、図書館に行く必要もあるし、観たい映画もある。買い出しもしなくては。


ちなみに奔屋の相棒の小西から「最近映画観てるらしいね」とメールで言われて、それはたぶんこのブログを観たからだろうと思うけど、僕自身としては映画よりも本のほうに触れているという感じがあって、でもそれはここには書いてない。同様に、書いてないことは無数にあるわけで、こないだ仲俣さんともそういう話をしたけれど、どこにも書かないで捨てているものってものすごくあるわけだ。たとえば取材や打ち合わせにいくにしても、いろいろ準備していったりするけど、そのほとんどは捨てられる。そういうものだよね。それは構わないけど、仕方ないけど、ブログって、見えてる部分だけがすべてであるかのように見えたりもするし、僕の書き方はそういう誤解も招きやすいようだから、少し気をつけなくてはいけないだろうな、とは思います(でもまあ、気をつけなくてもいいや)。いやーいろいろありますよ、書いてないことは、そりゃあ、だって、人間だもの(みつを)。