桃まつりpresents真夜中の宴@ユーロスペース

ユーロスペースで上映中の「桃まつりpresents真夜中の宴」、ようやく全て観終えました。まず企画自体、非常に面白い試みだったと思います。わりとお客さんが入っていたような気がするので、できれば興行的にもそれなりに成功して、また次回も!なんてことになると嬉しいのですが。


いろいろ書きたいことはありますがキリがないので一作だけ、青山あゆみ監督/脚本「みかこのブルース」を紹介します。一見ノスタルジックな物語設定ですが、特定の時代や地域ではないどこでもない場所が舞台です(その証拠に、昭和の背景にウォークマンがあり、標準語と関西弁が入り交じる)。そのような場所において、「欠落」や「過去」に拘泥することなく、少女みかこと現実との奮闘を描いて行く。そのリズミカルな展開が、ペンダントや小説の原稿用紙やムササビ(笑)といったモノによってもたらされていくのが面白くて、あと台詞まわしがなんとも粋で、痛快でした。とくにラストは大爆笑しそうになり、我慢したら腹がよじれた……。きっと青山監督は人間が好きなんだと思います。なのに、いわゆるヒューマンドラマではないところが素敵。


この「みかこのブルース」を含む「参の宴」は4/11(金)まで上映されているので、ぜひユーロスペースに足を運んでみてください。21時10分より。他の作品も面白いですよ。なんで最後のオオトリがカンフーなのかさっぱりわからないんですが(笑)、ジャッキー・チェンが大好きだった少年時代を思い出しました。無料配布のパンフレットももらえます。って、今ブログを見たらみかこのテーマ曲のCDも売っていたらしい! ぎゃー、買えばよかった。なんか監督さんとかがフロアに立ってるからなんとなく恥ずかしくてすぐ帰っちゃうんだよね……三回も行ったのに……。


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