豊崎由美の書評講座


池袋コミュニティカレッジにて、豊崎由美さんの書評講座を見学させていただきました。いやー、受講生のみなさんの書評をあらかじめ読んでいったのですが、これが面白くて、どんな話になるかとわくわくしていたのです。おひさしぶりな方にも会えて嬉しかった。書評王はあの人でした。書いていいのかわかんないからとりあえず名前は伏せておきます。


課題テキストが前田塁『小説の設計図』だったせいもあるかもしれませんが、書評王と豊崎さんの書評はさすがに群を抜いていて、なぜかというと私が思うに、それが前田塁と対等の立場で書かれたものだったからだ、という気がします。持ち上げるでもなく、見下すでもない、対等の距離感。書評王は批評家として、豊崎さんは書評家として、という違いがありましたが、結果的にその対等な距離感が、文章にそれぞれの形での強度をもたらしていたような気がします。


他にも面白い書評がたくさんありました。ひとつ、すごく、対象作品が読みたくなるような書評を書いてらっしゃる方がいて、誰のですかねー、と飲み会の席で話してたら(書評の品評会は書き手の名前を伏せて行われるからわかんないのです)手を挙げた人がいて、その人は阿佐ヶ谷ロフトの「路字」イベントにも来てくださっていたとかで、ちゃんとご挨拶したかったんですけど、私が一次会で帰ってしまったせいで(まさに断腸の思いでした……)残念ながらきちんとお話できず。でもまたきっとお会いする機会に恵まれると思います。

小説の設計図(メカニクス)

小説の設計図(メカニクス)



帰りに下北沢の某所に立ち寄ってK君と話してたら、たまたま近所に住んでる編集者Kさんが来て、さらにデザイナーK氏もやってきて、Kさんだらけになった(店主もKさん)。