第一期最終号!!!



出ました、ついに第一期最終号「エクス・ポ6」! 吉田アミさんがブログでドカンと告知してくださってたので、負けじとドデカく画像を載せてみます。今回の見所としては、まず封筒から取り出してすぐの本谷有希子さんの写真でしょうか。萌えること請け合いです(PARCO劇場での新作「幸せ最高ありがとうマジで!」に関するインタビュー)。あんまり大人数で稽古場に押し掛けちゃまずいと思ったので僕は遠慮したのですが、後で写真と内容を見て「行けば良かったー!」と激しく後悔しました。そして新刊『小説、世界の奏でる音楽』を出されたばかりの保坂和志さんのインタビューは、例の高橋源一郎田中和生が代理戦争のようなことをやって物議を醸した「小説のことは小説家にしかわからないのか」論争について、新潮社の「波」でも少し触れられていたことをさらに膨大な量にふくらませて語ってくれてます。カフカはどの訳文で読むべし、といったこぼれ話も……。そして古川日出男プラスには大竹伸朗さんが登場。宇和島でのスリリングな対話を、これまた圧倒的な分量で語りおろしています。ほとんど宇宙です。


プロ読者論最終回は、絲山秋子の新作『ばかもの』の他、佐々木敦仲俣暁生豊崎由美の3人が1作品ずつ持ち寄るような形でやりました。誰がどの作品にしたかは観てのお楽しみということで。しかし3作とはいえかなりスケールの大きな話になったと思います。「人称」をめぐっての話とか。それからアミまみ相談室は、吉田アミさんがご自身のブログで書いてくださった通り、「相談者:佐々木敦」という最終兵器を繰り出して縦横無尽に「サブカル/オタク論争」???について語っております。ちなみにこの収録日、お誕生日だった雨宮まみさんから高級ドラ焼きをいただいたのですがとてもおいしかったです。さすがはサブカルセレブ……。そして岡田利規さんの連載。CD、映画、小説として何を取り上げたかはいちおう秘密にしておきますが、「語り得ないもの」に関する話、とだけここでは言っておきます。きわめてスリリングなお話です。


3コマはまた下のお名前を観ていただければおわかりのように豪華メンバーですが、内容ももちろん面白くて、僕は担当ではなかったのに大橋裕之さんの原稿のコピーが回ってきた瞬間にあまりに面白くてかなりテンション上がったので会ったこともない(イベントで見たことはある)大橋さんに反射的に感想をメールしてしまったくらいです。連載執筆陣もみなさん最終回ということで熱が入ってます!(大谷能生さんの原稿は普段の倍の分量だった……)ここでは小説にだけ触れることにしますが、冨永昌敬さんの小説は終わるのか心配だったのですが(笑)第一部の終わりはいちおうみています(予想外な展開!)。萩田洋文さんは最後はきわめてシンメトリカルな、デザイナー的感性と前衛言語芸術的な感性とが融合したような美しい小説。円城塔さんの小説は、ついに後藤さんが……という涙なみだの感動のフィナーレです。


……と、ここまで来たらすべてについて語りたくもなりますが、もしかしたらどこかでそういう話ができる可能性もある、のかな?……という予感もなくなくなくもない、という感じですので、今はとりあえずこれにて。なにはともあれ、ひとまず買ってください!というわけで、なにとぞどうぞ、よろしくお願いいたします。ネットからの購入はこちらです!



エクス・ポ第6号
第一期最終号



さてさて、周囲の不安をよそに隔月刊行を無事敢行してきた濃縮雑誌エクス・ポも遂に一周年。
なななんと、涙、涙の最終号です!
最後の最後までウルトラ・コンデンズドでお届けします!


最終号の内容


スペシャルフィーチャー】
本谷有希子「ありマジ」インタビュー・・・初のパルコ劇場進出作「劇団、本谷有希子」公演『幸せ最高ありがとうマジで!』の稽古場に無理矢理押し掛けて話を聞きました(ウソ)。
保坂和志「小説をめぐって」をめぐって・・・「新潮」連載「小説をめぐって」三部作の完結に伴い、小島信夫カフカ、そしてあの「小説のことは云々」論争についてなどなど、たっぷりとロング・インタビュー!
古川日出男異種格闘技連続対談フルカワヒデオプラス」最終回超ロングヴァージョン「古川日出男大竹伸朗宇和島スペシャル」



【3コママンガ】
福満しげゆき
古泉智浩
小林エリカ
しまおまほ
羽生生純
大橋裕之



【連載】
岡田利規チェルフィッチュ岡田利規の超口語批評」
吉田アミ雨宮まみ「アミ&まみのお悩み相談室」
松江哲明あんにょん由美香
鈴木謙介「うろ覚えの"J"ポップ時評」
福永信福永信の、この常設がすごい!」「福永信の、この饒舌がすごい!」
冨田明宏「アニソン〈裏〉入門」
栗原裕一郎「天然無添加論壇時評ロハス
西島大介西島大介の裏マンガっち
大谷能生「さよならの言い忘れ」
青山真治「3弦と4弦の間にバスタムを」
生西康典「中心の行方」
藤井仁子「また歌うために」
豊崎由美×仲俣暁生×佐々木敦「プロフェッショナル読者論」



【連載小説】
円城塔「後藤さんのこと」
萩田洋文「¥OUR VOICE」
冨永昌敬シャーリー・テンプル・ジャポン・パート7」



【連載マンガ】
スズキロク「アンドハニー」
宇波拓&泉智也マンガ「真理」
小田島等「岬にて」