地方都市の生活


兄は今日はずっと仕事してます。ゆうべはバーで、なんかずっと証券マンの人と話し込んでたみたいですけど、幸い二日酔いにはならず。あ、べつに兄は株とかやるわけじゃないですよ、ただ意気投合して話してたってだけで。私は今日、素敵な感じのカフェを発見してご満悦。まさかこんなところに、みたいな場所にそれはあって。北向きの窓なのに、大陽の光がこんなにいい感じで入ってくるってのは、すばらしいと思う。珈琲もうまい。←これ大事!




東京にいないとできないこともあるけど、こっちにいてもできること、って結構ありそうです。だったら別に高い家賃払って一年じゅう東京にいなくてもいいんじゃない? て考えもちょびっとだけアタマをかすめる。もちろん、東京にいないと観られないもの、触れられないものはある。演劇とかダンスとか、一部の映画とか。とはいえ、雑誌や本やミニコミとかは基本的に取り寄せられるし、当然ネットはあるし、東京にいる時とほぼ同じくらいの情報量は得ようと思えば得られるはず。情報源が本屋やレコ屋ではなく、ネット中心で、てことになってしまうけど、それでも単に郊外化、みたいなことではなくて、地方にいながらにしてトンガッた情報の導線を引く、ってことはできるんじゃないだろか。別に特定の地方都市のために何かしよう、というふうには私もたぶん兄も考えないと思いますけど(何かに貢献する、みたいな発想が基本的にないので)、自分がそれで快適に暮らせるのであればそれもアリなんじゃないか。


あ、それでいうと、古本屋がないのが痛い。ちょっと兄が考えてるらしいのは、本をもうみんな売っぱらっちゃおうかってことで、でもそれは自分では所有しないけど、町の古本屋に行けばそれらがある、という状態がある程度完成されれば、それが蔵書ってことでいいんじゃないの、ということで、読んだら売る、みたいな、それに図書館もあるわけだし、、、とにかく所有&定住、て観念を離れて考えてみるといろいろ楽しい生き方がありうるのかも、てことはいちおう夢想してます。


それにしても、若い男がこの都市にはいないのか。全然みないよ。若い女もあんまりいないけど、とくに男がいなくて、これはかなり深刻な気がする。そういう意味でいうと、こっちには全然友達がいない、というのも問題だわ、、、たぶんそれが最大の難点。産業がない、ってこともね。あー、そう考えると、何人かで移住して尖った感じのカルチャーショップとか作ったら楽しそう。古本屋も喫茶もギャラリーもライブハウスも出版社も兼ねてるようなやつ。経営大変だろうけどなー、どう考えても。とりあえず家賃は安いし、空間は広くて空気と水がうまい、海も山もある、時間の流れはあきらかに緩くて、そして食べものが美味!


逆に東京にいるなら、いるに値するだけのことをガンガンやりたいよねー。命短し恋せよ乙女、って、あっそういえばつい最近BSで黒澤明の『生きる』をひさしぶりに観たんですけど、その話はまた今度。