異物とか


昨日は「エクス・ポ」でりたーんずの取材でした。いろいろと考えるところはありました。ひとつ、昨日帰り道に思ったことをいうと、それは「当事者性」という言葉に関してなんですけど、うーん、僕はたしかに何でも首を突っ込んでるように見られるかもしれないんですけど、かねてから何度も繰り返しているようにサークル的なものが大の苦手で、そういうグループの中に呑み込まれるのは無理なのです。ただ、ある種の濃度が発生しているところは面白い、と思っていて、そこに引き寄せられてしまう、ということもまた一方にあるのだと思います。


それで思ったのは中学の時にひとりで上京して来た時のことで、あの時はほんとに『グァラニー〜時間がいっぱい』の後半そのまんまで、明らかにただひとり田舎からやってきた異物、として見られたし、すべてのコミュニケーションをそこから始めざるを得なかった、ということがあります。だからどう、ということはないのだけど、そうした異物として扱われることの中から、どうやってその先にいくのか、というのはずっと考えてきた気がする。こないだ数年前の写真(20代半ば、考えてみればりたーんずの演出家と同世代の時の写真)を見たときに、あきらかにそこに映っている自分の身体が、物事に対して一歩引いている、という、まあ言ってしまえば斜に構えてる、という感じのものであって、それは見れば一目瞭然にわかるんですけど、もう別にそうした(他人に対する)保身の仕方にも興味ないなと僕自身は思っていて、まあ何の話をしてるのかよくわからなかくなってきましたが、この3週間、アゴラに居続けたことによって、他人の中に入っていくのと、自分のペースを守るのと、のバランスが、少なくとも自分としては今んとここれがベスト、いい感じ、という感覚をつかめた気がしてます。それは今回どっぷり浸からなければわからなかったことで、そうしなければわからなかったことは他にもたくさんあるんですけど、それはこれから、いろんな形として出てくるでしょう。


さて明日は文学フリマです。批評誌アラザルさんのご厚意によって、一角を借りて雑誌「りたーんず」創刊号および「テルテルポーズVol.3」を販売させていただくことになりました。ぜひ買ってください。いやー、マジでお金ないので、多少なりとも買っていただけるとほんと助かります。ブースは「F-13批評誌アラザル」です。


開催日 2009年 5月10日(日)
時間 開場11:00〜終了16:00(予定)
会場 大田区産業プラザPiO
京浜急行本線 京急蒲田駅 徒歩 3分、JR京浜東北線 蒲田駅 徒歩13分)
http://bunfree.net/