フルカワヒデオスピークス!


今日は渋谷タワレコと神保町の三省堂でフルカワヒデオスピークス関係のイベントがあったのだけど風邪で断念。熱が下がらない。でも『フルカワヒデオスピークス!』、内容もカタチもとても良い本だと思いますので是非買ってください。「エクス・ポ」からの初の単行本化ですが、連載の時に思っていたのは、古川さんの言葉の強度でした。喋り言葉なのだが強度がある。そしてその強度こそが、異ジャンル/異種格闘技を可能にしたのだと思います。


対談の面白いところってそこにあって、必ずしも論理的にお互いの頭の中で一対一対応していなくても言葉に含まれた様々なもの(強度も含む)を汲み取って感じ取って、それで対話が成立する。そしてその対話でブリッジされるものっていうのが第三者(読者)にいろんなものを幻視させてくれるだろう。幻視は時として、読者がその時見たいものでしかないのかもしれないけど、やっぱり話者という異物(他者)がそこにゴロッとあって、そのゴロッとしたモノが読者の心のうちに沈潜していつか必要な時にフッと浮かび上がってきたりもするのだ。


エクス・ポ・ブックス1 フルカワヒデオスピークス! (エクス・ポ・ブックス 1)

エクス・ポ・ブックス1 フルカワヒデオスピークス! (エクス・ポ・ブックス 1)