「ダージリン急行」


昨日は長い日記を書いてみたのだけど不調というか過剰のためにお蔵入り。あ、「接吻」を観ました。これは、すごい、とだけとりあえず。今日は早起きして快晴!なので洗濯物を干して新宿へ、ウェス・アンダーソン監督の「ダージリン急行」を観る。藤原帰一柳下毅一郎冨永昌敬らの映画評は辛口だったけど、そしてそれは至極もっともだと思ったのだけど、素人目には楽しい映画だった。ただし、楽しいだけ?と言われたらそこはむずかしい。ズームの手法を何度か用いていて、あれって少し古い映画だとたしかクロード・ルルーシュの「愛と哀しみのボレロ」とかに使われていたような気がするし(というか古い映画だとわりと使われているのかもしれないけど、いま思い出したのはそれくらい)、あと最近観たなにかの映画でも非常に効果的に使われていたような気がするのだけど、思い出せない。とにかくそこらへんで映画が変調するというか……。大きく観ればたしかに「箱庭」だし円環して閉じているという印象は否めないのだけど、そこを食い破るものがあるとしたらあの変調するあたりと、あとは冒頭のビル・マーレイ(笑)だろうか。


ちなみに「ダージリン急行」につながる短篇「ホテル・シュバリエ」も同時上映されていて、ここに登場する悪女(?)ナタリー・ポートマンがよい。「スター・ウォーズ」でそっちのほうへ行ってしまったかと思っていただけに、この帰還は非常に嬉しい事件です。お姫様よりも悪女だって、絶対! ちなみにあの爪楊枝は彼女の発案だって。パリにいると「勝手にしやがれ」のジーン・セバーグみたいですよ、というのは褒め過ぎかなあ。


帰宅してファックスやメール。これから下北沢で打ち合わせ。そんでそのあと夜は、阿佐ヶ谷ロフトへ行きますよ。