フランス革命後夜祭


なんとか路字1号ができました。そんで気流舎で某メディアの取材を受けて、某社編集者に別件の原稿を送信。さて……いよいよエクス・ポ3の最終校正です。大量のチョコレートを買い込んできました(隠喩とかではないよ)。


昨日は睡眠2時間弱だったけど『大谷能生フランス革命』の後夜祭的出版記念イベントを観るためにアップリンクに行きました。大谷さんはエクス・ポの原稿をいただく時にメールをしただけでまだお会いしていなかったのですが、なんとまあ、面白い人であることか。イベントは、過去のイベントのDVDを鑑賞するというのがメインで、最初ははたしてそうした自己言及的な鏡の中の鏡的なイベントって大丈夫なのかなー?とも思ったのですが、そして正直大谷さんが「うわーこれ面白い。面白いって思ってるの俺だけかなー」とか言ってた時は、はたして面白いのだろうか……(汗)と不安になってきたものですが、そういう大谷さんのボヤキだかなんだかわからないコメントを聞きながらよくわからない映像を10分、そして15分、また次の10分と立て続けに観ているうちに、うわーなんだこれー、とだんだん引き込まれていって、ハーフタイムを迎える頃には本気で面白くなってしまいました。いやー面白かった!!! 結局3時間半。まったく飽きるということがなく……。やはり最近思うのですが、ある程度強制的に時間的に拘束されることで得られるものってほんと大きいなあと。自宅でDVDでひとりで観るとかだったら、たぶん途中で消して次、とかいっちゃうもんなあ。ちなみに最後は岸野雄一スタディスト)、ばるぼら(ネットワーカー)、岡田利規(演出家/小説家)、堀江敏幸(作家)、西島大介(マンガ家)、狩生健志(作曲家/ギタリスト)がずらりと横一列に並ぶという、ちょっと普通にはありえない光景を目にすることができました。しかも彼らのほとんどがお互いに初対面なのに、会場がなんとなくアットホームな感じに包まれたのはどういうことか? ちなみに西島さんのコメントが非常に面白かった。いや、よく意味はわからないんですが、意味がわからないから残る、ということもありますよね。そして仏革本の共著者である門松宏明さんはなんか最後めっちゃかっこよかった。例えていえば、カリオストロの城のラストの銭形くらいにかっこよかった(これは僕の中では最大級の賛辞です)。てことは大谷さんはルパンってことになる。


さて明日(水)は阿佐ヶ谷ロフトで路字イベントです。これまた、濃密なイベントになるのではないでしょうかーと。でもほんとは引きこもりたいんですよ僕は。いやこれ、けっこうマジで。でも去年の暮れからそんなことを言いながら(だって冬眠するとか言ってたもんな……)全然予想とは逆のほうに事態は転がり始めている……。このままだとGWの頃には溶けてしまうのではないか。人が溶けるとどうなるのだろうか。そもそも溶けるってどういうことか。いや、でも溶けるという現象はちゃんと起こるのだろうと思う。ほんとに。これは、すごいことですよ。何を言ってるんだろうか俺は。まあ適当に流してください。なんか適当なことにしたいんですよ。なんていうか、世界? セカイ? なんでもいいんだけど、そういうものに対して肩肘張って向かっていきたくないっていうか。もっと目の前にあるものとどう絡めるのか楽しんでいきたいっていうか。ああそして、いま私の目の前にはエクス・ポ3の生々しくも神々しいプルーフ(試し刷りみたいなやつ)があるのだった。


さてさて!