無題です


書いてないことはたくさんある。もちろんある。けれども書けば、「日常」を書けば、あたかもそれがすべての「日常」であるかのように見えてしまうのがおそろしい。今、私はこれを吉祥寺のとあるカフェで書いていて、いくつかのテーブル席は、外国語を話す複数のグループで埋まっている。聞き取れるのはフランス語(もちろん意味は不明)で、あっちの席にいる人たちは何語で話しているのかわからない。英語ではない。


このところ、いろんな人が、じぶんの考えていることを口にしたり、書いたりする、ということが増えてきたような気がする。さまざまな事情があると思うけれども、言わない、書かない、といったことの美徳やら禁忌やらといったものが一巡したのか。ようやく機が熟してきたのかな。