編集のことは編集者にしかわからないのか


(笑)という台詞は、やっぱり言ってはいけないのでしょうね。でも編集者という仕事は、あらゆるスキルが必要とされるわりに、他の専門職にくらべて「わけのわからない存在」として扱われがちであり、そのくせ、大出版社の編集者の給料がいいとか報道されたりするせいか、「華々しい業界の人」みたいに勘違いされることもあって、善くも悪くも、不当な評価を受けがちである。軽薄と見られたり、逆にマジメと思われたり、遊んでるとか思われたり……いちいちそんなことを気にしていたらやってられない仕事ですが(同業の編集者や、ベテランの著者の人なんかはその苦労を知っているので、わかる人にはわかるんですけど)、それでも時々は愚痴りたくもなるわけです。ご容赦を。


さて以下の本は、書籍編集という仕事がどんなものか(いかにいろんなことをやらなければいけないか)を知る上でとてもいい本だと思います。これを読んで、それでも「編集者になりたい」なんて思う奇特な人はいるのだろうか?(てゆうか、読んで。)

編集とはどのような仕事なのか―企画発想から人間交際まで

編集とはどのような仕事なのか―企画発想から人間交際まで