怒ってます


今日はA.L.氏のホームパーティとか、阿佐ヶ谷ロフトでのイベントとか、いくつか気になる催し物があったけどまだ完治してないので休息。で、ちょっと考えを整理したいということもあり、今まで書き散らしてきたブログにタグを付けたりしてみましたが、読み返してみるとなんか俺、けっこう怒ってるなあー。こないだとある人に「いつも怒ってるよね」と言われて「そんなことないっすよ」って返したんだけど、あらためて見直してみると怒っているのかも。や、怒ってますね。


昨日のイベントで東さんがNHKに出た時のエピソードを話してて、それは「『若者の不満』って発言したのにテレビのテロップでは『若者の不安』になっていた」という笑い話というかある意味とてもシリアスな事実誤認なのだけど、なるほど。たしかに若い人が怒ってるって事実があるのに、それがなんか「将来への漠然とした不安」みたいなものに読み違えられたりしてるのかもしんない。いや不安とかじゃなくて、かなり明確に不満なんですよ。そういえば「ロスジェネ」の増山麗奈さんが、「どんどん怒ったほうがいい!」って言ってたけど、実際、みんなあんまり我慢しないで怒ったほうがいいんじゃないかな。そこは共感します。怒りを貯めて屈折したり鬱々としたりするとむしろまわりに迷惑かけそうなんで、僕もまあ適度に発散させつつ、これからはできるだけストレートに怒ることにしよう。




とか書いてたら怒りが沸々とわいてきて自家中毒を起こしそうなので、というか最近わりとリアルな場で怒ったりしてるけど追いつかないので、上記の「若者の不満」とは少し話がズレてしまいますが、いくつか個人的なことにかぎって(というのは社会の構造とかなんとかいう問題と個人的な問題をできるかぎり分けて考えたいので)抽象的に箇条書きにして怒りポイントを記しておきます。シンプルで明白なことなので婉曲に表現する必要はないでしょう。誰か特定の人に怒っている、というだけの話だったらその人に言えばそれで気が済むのでしょうが、どうにも今まで蓄積してきたものが複雑にこんがらがって怒りにつながってる気がするので、それを解きほぐすためにもここに記します。今後、話が早そうだし、周りの人に八つ当たりしてもいけないし。ナイーブ気取りとか思われるのは覚悟の上ですよ。



(1)弱いものいじめ大人数で、あるいは権力的な立場を利用して個人を吊るし上げるような行為。性犯罪、幼児虐待、各種ハラスメント含む。陰口を叩きながら本人の前では絶対言わない、っていうようなやつも同類です。反撃の機会を与えないという意味でものすごくズルいと思う。大のオトナがやるようなこととは思えませんが、残念ながらまあよくある。攻撃するならもう少し正々堂々とできないものですか。すぐにより上位の権力的な人間に擦り寄るような人も、だいたいこのパターンを支持してより強化してしまう傾向にあるので要注意。顔をみれば卑屈な表情をしているので一発でわかります。


(2)すぐ常識を持ち出すええと、すぐに常識的な考えを持ち出して来るようなこともありますが、はっきりいって常識的に生きてきてたら今の僕ではない人間になってるし、もはや手遅れなので放っておいていただきたい。それに、あなたが信じている「常識」はそんなに強固なものですか? もはや前時代の遺物ではないですか? 今のこの現在を生きて敏感にものを見たり考えたりしてたら絶対そんな言葉でてこないと思うけどなー、と思うこと多々。それは単に、異質なものへの恐怖からそんなこと言ってるだけじゃないかって思ったりします。でも悪いけど、別にアウトサイダーを気取っているわけでもなんでもなくて、相手が日本人、ってことにかぎっていえば、平均的な同世代の人よりもたぶん多くのそれも価値観の雑多な人に僕は会って話をしてきたと思うので、そういう常識に関してまったくの無頓着ってわけじゃないんですよ、さすがに。というかむしろ常識にまみれて生きてきたんですよ。より正確にいえば、常識が機能したりしなかったりする社会を生きてきたんですよ。べつに自己主張ばっかやってきてるわけじゃ全然なくて。端的に、自分と異なる生き方を他人がしているということへの敬意や想像力が足りないと思う。世界はあなたが見ているようなものだけだとはかぎらないんですよ。


(3)体験を持ち出して優位に立とうとするこれはさすがに現在では少なくなりましたが、相手の経験のなさを指摘して自己の体験を絶対化して語るってことがありますが、これも、ものすごい年寄りとか大富豪で世界を5周してるとかだったらともかく、どうなんですかね。っていうか、他人のウ◯コとか拭いたことあるんでしょうか。僕はありますよ、仕事で。せめてそれくらいやってから体験とか言っていただきたい。や、もちろん体験を語るなという意味では全然なくて、得てしてそれが「言葉」を軽視する傾向にあるというか、「言葉」を無化するためにこういう話が持ち出されるとしたら、笑止です。もちろん、まったく血肉化されていない言葉もあるだろうし、それを批判することはやぶさかではありませんが、どうもそういう話でもないので。人がどれくらいぎりぎりのところで言葉を吐いているかということへの意識が欠如している気がする。




と、いうあたりでしょうか。抽象的ですが、大体上記のことに僕の怒りエネルギーは反応してしまう気がします。(1)はわりと難しい問題で、そういう人がいる、というだけの話でもなく、僕自身も加担してしまうことが多々あるだろうと予測されるので、これは自戒もこめてトップバッターにもってきました。あと露骨に他人を軽蔑したりバカにしたりしてる人、っていうのもありますがまあそれはその人が複雑な問題を抱えてるってのが相場だろうし、ある意味かわいそうだとさえ思ったりするのでとりあえず無視することにします。


で、僕は今後の仕事のためにも、もう一皮剥けてバージョンアップしたいと思ってるので、上記3点セットみたいなものに足をとられたくないんですよ。どんどん先にいきたい。怒るにしても、もっと怒るべきことがあると思うんですよ、きっと。もうこんなこと今さら言わせるなよと。なのに30年以上生きて来てまだこんなものに遭遇するのか、と思うと、自分が情けなくなるというか、ほんとに生きる気力とかを失いかねないくらいにへこむので(ほんとはまったくへこむ必要はないのだけど、無駄にエネルギーを使ってしまってそのあとしばらく無気力になるので)、たのむから勘弁していただきたい。できるだけ前向きに生きていきたいと思ってるし、実はそのための努力をものすごく普段はしていて、それでかろうじて生きているようなものなので、そのバランスを崩すような上記3点に関しては頼むからやめてください。ほんとに体壊すくらい落ちるので。とりあえず以上です。端的にスルー能力が足りない気もしますが(苦)、おかしいなあ、けっこうスルーできるようになったと思ったなけどやっぱりそうでもなかった。というかやっぱり生きているといろんなものにまみれていくのでときどきクリーンナップしないとどうにも身体が機能しない気がする。華麗でも粋でもないので、今後はできるだけこんな話繰り返さずにすむといいなと思います。次から通常モードに戻ります。だから早く風邪なおせっつー話だよな……。