日記


昨夜は「ひとりになりたい」などと駄々をこねて周囲を困らせました。ちょっとストイックにならないとどうにもならない仕事量なのです。でも夜を徹してがんばっただけの甲斐はありましたのでだいぶ復活。とにかく日々を楽しみたいと思います。まだ本調子じゃないし、いろいろ滞っていますが、まずはペースを取り戻すために日記をつけます。早く妹が帰ってこないかなあ。


17日


エミール・クストリッツァの新作試写会、『ウェディング・ベルを鳴らせ!』を映画美学校で。映写技師をしていた千浦さんに遭遇。やっぱりクストリッツァはえらいことになってるなーと痛感、痛快、とにかくパワーがすごい! このはっちゃけぶりを超える作品を観たいけど今んとこクストリッツァが世界最強。25日からシネマライズほか。


アゴラに向かう途中、岸井さんと話してきたという九龍ジョーに遭遇。面白い資料を持ってるんだけど見る?というので、もちろん見る。なるほどこれは! そして「キレなかった14才♥りたーんず」2日目、神里雄大演出の『グァラニー〜時間がいっぱい』。「誰か」の物語であるにも関わらず、それを超えた「何か」の物語、になってたと思った。笑って泣かされた。映像は反則(笑)。そういった俗っぽいエンターテインメント性と、特に長ゼリフに特徴的な不条理な飛躍との、奇妙な同居がおもしろい。もっかい観たいです。東大裏の山手でゆきラーメン。そのあと神里くんと梅酒を一本空ける。


18日


「キレなかった14才♥りたーんず」3日目、ゲネと本公演を観る。白神ももこ演出の『すご、くない』は、すごくないのにすごかった。この作品は、14才から現在にいたるまでの身体のこわばりのようなものに脱力をもたらす鎮魂歌なのだ。もんもん、もんしろちょう。さようなら14才。そしてこんにちは14才。なにがすごいって、男の子たちの叫び声がまったく怖くない(笑)、ていうかむしろ心地よい。役者たちが愛おしく思える。


夜、舞監のさめちゃんをねぎらっての餃子パーティ。僕とノムさんのために、ズキュンズがわざわざ追加分を焼いてくれた。ズキュンズは感情が読みづらいけど、たぶん根はやさしい人だと思う。