傑力珍怪映画祭はじまる


あ、傑力珍怪映画祭、今日からアップリンクで始まってますねー。ぼくも東京に戻ったら行きたいと思います。非常に荒削りなパワーを感じる作品群で、性と暴力が前面に出ているように見えたことに関しては前に少し批判的な意見も述べましたが、でも私見ながら新しいものは、こうしたパワーの中からしか生まれないんじゃないかとも思っています。


これから映画を作ろうとする人は、他のジャンルに比べると、もっとも「過去の遺産」と格闘することを迫られるんじゃないかと思います。(演劇は過去のものを観ることが原理的に不可能だし、小説はあまりに裾野が広すぎて完全に網羅することがほぼ不可能だが、映画はいちおうぎりぎりそれが全部できてしまう、という際どいところにあると思う。)その中にあって、おそらく傍目に見る限り先輩からの見えない圧力もでかそうだし(本当のところどうなのかは知らないです)、そもそも一作つくるのにお金も結構かかってしまう、というリスクのある中で、このある意味向こう見ずなパワーを示すのは、とても勇気のいることじゃないかなって気がしてます。空気読んだり、いささかでもクレバーなメンタリティが(悪い意味で)あったりしたら、ちょっとできないと思う。映画ファンはもちろんですけども、なんとなく最近の映画にピンとこない、という人がもしいたら、ぜひちょっと足を運んでみてほしい、と思います。肯定的な意見も、批判的な意見も糧にしそうな監督たちだと感じるので、なんか思ったところは率直にぶつけるとよいかも。打てば響くものがあるという手応えがあります。


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