スタボイ休刊イベント



土曜日、ABCでのスタジオボイスのイベントに行った。たぶん関係するライターや編集氏が大挙してやってくるだろうから、ぼくは末席でその最期の祭りを見届けよう、って気持ちで観に行ったのだけど、肩すかしを食ったみたいに(ゼロではないが)いなかった。お客さんはでも最終的にはけっこう入った。トーク自体はこのメンツだから、きっと壮大な「無駄話」が展開されるだろう、と思っていたら、じじつ、その通りになったのが良かったです。一個もわからないような固有名詞が飛び乱れ、ちんぷんかんぷんなまま結局「雑誌の未来」なんてまったく語られないまますごすご帰る、というような事態になっても全然かまわないと覚悟していた。たとえば話に出てきた『クレクレタコラ』。第一話でいきなり警官を襲撃して拳銃を奪う。いいのか……。



サブカル」というものが、「偏愛に満ちたクールな無駄話」なのだとしたら、今は「無駄話」に耐えられない時代ではあるのだろう。あるいは一見盛り上がっているようにみえるオタク市場の陰に隠れてしまったのか。いろいろ理由はありそうだけど。でも雑誌の休刊は構造的な問題は多々あるにしても、やっぱり不景気がわるいのだ、と単純に思いたい。なんかそれっぽく「考える」フリをしてお茶をにごすくらいなら、『クレクレタコラ』の話でもしているほうがまだマシに思えるし(まあ考えますけどね、考えないわけないし)、それ以上に、とりあえずやってみること、しかないと思う。トライアルエラーでいいんじゃないの?っていう。失敗しづらくなっているのかも。まあぼくみたいに、失敗してばっか、みたいなのもどうかと思いますけどね……。もう少しラクにスムーズに生きてみたい。無理だけど。