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今朝の読売新聞の文化面には、ノーベル文学賞のヘルタ・ミュラーの話とシモーヌ・ヴェイユ生誕100年の記事が載っていて、ささくれだっていたわたしの心はいくらか休められた。もうこの星に居場所はないのだから、どこかに脱出しなければ、などと途方もないことを考え始めていたほどだったから。そんなことはないのだ。あるわけがない。世の中には多様性があるのだと信じたい。単純に、いまわたしはとても疲れていて、心の余裕がないのだと考えることにしよう。


やるべきことはたくさんある。ひとつひとつ片付けていこう。合間には本を読もう。音楽を聴こう。たまには散歩もしよう。そしてよく食べ、よく眠り、お酒はほどほどにして、あたらしい朝を迎えいれよう。


友人たちを遠くから祝福したい。そしてわたしは、わたし自身の仕事に集中する。