めまい


ぎゃー! なんという怖さだろう、ヒッチコックの『めまい』(1958年)。オープニングの時点でもうすでに超絶的な恐怖に打ちのめされてだらーっと汗が出ましたが(高所恐怖症かも、っていうかふつうに熱のせいかも)、ラストでは、今度は全身の毛が3分くらい逆立ちました……。でも、あれ、このオチは知ってたぞ、と思って、よくよく思い出したら随分昔に『鳥』とかと一緒に観ていたようです。しかしこれでは初見も同然。最後のほうは「めまいショット」が快感になってきた。


犯人を追う途中、屋根から落ちそうになり、その時助けようとしてくれた同僚(先輩?)が逆に足を滑らせて屋根から転落してしまうという事故死を目の当たりにしてしまった「スコティ」ことジョン・ファーガソン刑事は、高所恐怖症に陥ってしまい、警察を辞めて友人のミッジと小粋な会話を楽しみながら療養していた。ある日、学生時代の友人エルスターから連絡があり、妻マデリンを尾行してほしいと依頼を受ける。最初は嫌がるスコティだったが、妻の身に危険が迫っているから頼むとせがまれて、引き受けることに。エルスターがいうには、マデリンは死者に取り憑かれて正気を失っており、毎日どこか遠くへ通っているらしいのだが……。


つねに何かが起こりそうな緊迫感に満ちているサスペンス。ちなみに恒例のヒッチコック登場シーンは一回では発見できませんでした。エルスターの造船所の前をつーっと横切っている男、らしい。

めまい [DVD]

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