2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

赤線地帯

溝口健二の遺作(1956年)。売春防止法制定前夜の吉原を舞台に、女たちの生きる哀しみを描いた。一人息子との同居を夢見る三益愛仔が、その息子に町はずれの工場で拒絶されるシーンがあまりに壮絶。売春という仕事をめぐっては、政治家、業者、客、父、そし…

幸せの黄色いナントカ

京葉線に乗り込む東京駅で、千葉サポーターのとある人にばったり出くわしてしまう。FC東京が勝てば千葉はJ2に降格するので「今日はほんとすみません」と謝ったところ「あんたんとこは負けてもいいじゃないのよ!」と叱られた……。いや、でもウチもACL出場権…

rhizome of independent artists

Jリーグの最終節が明日行われる。FC東京は降格危機の千葉と対戦するので、僕も明日は千葉に乗り込む予定です。ちなみに今年は選手が大量に解雇される例が相次いでおり、成績不振など様々な理由があるにせよ、その決定的な要因が世界的な不況のあおりによる…

成瀬巳喜男『稲妻』

成瀬巳喜男の『稲妻』(1952年)。うわー、もう鼻血でるかと。全身から体液が溢れ出るような感じ。ラスト5分は滂沱の涙で、スクリーンをまともに観られず。これが「東京」だ。これが「女」なのだ……。 娘・高峰秀子と母・浦辺粂子があまりに素晴らしすぎる。…

工藤里沙『FLying Boat Float』

イメージフォーラム3Fの「寺山修司」(←ハコの名前)で工藤里沙の短編映画『FLying Boat Float ー飛行艇、浮かぶー』を観ました。いやー、本当にすばらしい! ダメ男くんがいて、美女がいて、ヘンなおじさんがいる。美女は早世してしまって、ダメ男くんはフ…

次郎長三国志(東映版)

マキノ雅弘『次郎長三国志』の東映版、1963年。社会の落ちこぼれたちを寄せ集め、迎え入れていく清水の次郎長。鶴田浩二の若々しい親分っぷりが素晴らしい。若いといえば、松方弘樹(色っぽい)、山城新伍(オバカ)、津川雅彦(ぎゃー)あたりの若さといっ…

とあるオーディション

ぐるぐるぐる くるくるくる くくるるるー はにゃーん どどみのっ! 人が殴りかかってしかもそれをコンマの差でかわすのとか観た。 人間の可能性、まだまだあるね、いけるね、 ロボットになる前にまだ全然やることあるよ。 才能とはつまり出会いによって引き…

赤い河

こ、これはすごい……! もう観ながらゾクゾクしてしまった。ジョン・ウェインが女に別れを告げるシーンから始まるので、一見するとジョン・フォード監督の『駅馬車』の続編のように見えなくもないけれど、このシーンで女が「一日には昼もあれば夜もあるのよ、…

白い恐怖

アルフレッド・ヒッチコック監督が1945年に撮ったサスペンス映画。精神病患者を収容する施設に勤める、ツンデレだが美しい精神科医コンスタンス(イングリッド・バーグマン)は、新たに赴任して来たエドワーズを名乗る長身の若い所長(グレゴリー・ペック、…

駅馬車

ジョン・フォード監督の超有名な西部劇。アメリカ西海岸ローズバーグ行きの駅馬車に乗り合わせた男女のやりとりを描いた群像劇で、後半はアパッチ族の襲撃や西部劇お決まりの決闘が見所。お尋ね者のリンゴ・キッド役を演じたジョン・ウェインはこの映画で一…

ルビッチ『天国は待ってくれる』

昨日、サッカー観戦の帰りに足を挫いてしまって、歩けない状態に。怪我とか珍しいからまるで台風が来た時のような気分でちょっと休養を楽しんでおります。痛いけど。ほんとは横浜行くつもりだったけど。 さて『天国は待ってくれる』。去年公開された日本映画…

モンティ・パイソン

友人のmixiにモンティ・パイソンの哲学者サッカー(ドイツVSギリシャ、笑)の動画URLが貼ってあって、あまりに面白かったのでモンティ・パイソンの動画をYouTubeで拾ってみた。こちらは恋人の甘い一時に次々と乱入者が現れるという話の日本語吹き替え版。と…