2009-01-01から1年間の記事一覧

「パンドラの匣」

いよいよ今日からです。テアトル新宿ほかでやっとるぞ。http://www.pandoranohako.com/index2.html ぼくはこの映画に、「映画」という枠組みを更新するたくらみを感じます。と同時に冨永昌敬という監督はきわめて遊び心にみちたエンターテイナーでもあり、そ…

そして夜が明けた

反ナルシシズムとしての「オント(恥)」

ひさしぶりに倉橋由美子を読んでみたらすごく面白い。不覚。離れられない止められない。けれど既視感もあって、それは随分前に『聖少女』を読んだからとは別の理由で、なんだろうと思ったらそうだあの人だ。村上春樹の小説群、とりわけ『ノルウェイの森』は…

「BRAZIL」

台風の音で目が覚めたので夜の仕事をすることにした。集中できる。で、休憩にと思って矢野くんが新しくはじめたブログを見てたら「BRAZIL」の記事が書いてあって、すぐに頭にあのメロディが流れたので聴こうと思ってYouTubeをひらいたらこれがあった(笑)。…

六十億総プチ・フィクション時代における呪術作品

恥ずかしさを回避するための最良の方策は、何も言わず、何も書かず、できれば何も見ず、何も聴かないことである。何かを見たり聴いたりしてしまうと、どんなにお口にチャックをしようとしても、そこからつい何かが洩れ出てしまわないともかぎらないのだから…

それなりに忙しくもあり、かつ、そこそこ順調に事が運んでいるようにも見えるのだが、精神的には敗北しているようにも感じる。社会的な成功や失敗と無縁なところに何かがある。とはいえ、社会的なものとまみれることでしか、その先は見えてこない。一言でい…

『トーチカ』

この世界に留まり続けようとする勇気を、映画『トーチカ』には感じる。それは、炎に灼かれなければ海に呑まれるか、あるいは風にさらわれて砂となるような宿命のなかを、かろうじて生きている。島国のさらなる辺境で。 http://www.tochka-film.com/

さあみなさん!

問題です。これはどこの町でしょう?(難易度:上級) 正解はこちら。http://www.yoshi-kuni.jp/index.php?id=09100001

ハイバイ「て」(再演)プレビュー

ハイバイの『て』のプレビュー公演を観に行きました。今回は池袋の東京芸術劇場。小ホールとはいえ、去年の初演より心なしか劇場が大きくなったと思うので、密度として最初は少々薄いような感じもしたのですが、後半にいたっては完全に空間が物語に呑み込ま…

17日(金)夜まで2日間、メールのお返事ができません。その間、電話も繋がりにくくなると思いますが、留守電にメッセージをいただければ対応いたします。よろしくお願いします。

オバケが出たよ!

たしかに吾妻箸、すごい……。プリーモ・レーヴィ→篠田千明というその断絶と接続が頭をよぎった。でも、なまじ考えるような身振りこそが再びレーヴィを殺しかねない(それは何度でも、かつて生きたものたちを殺す)。だから今はあえて地の底にそれを沈めて、た…

最近いくつかの「依頼」があり、基本的に断りたくはないけど、受けるか、はたして責任もって臨めるのか、それは考える。全然いま追いついてないし。他にふさわしい人がいるならその人がやったほうがいいと思う。でも好奇心がやっぱりあるのだな。わるい癖か…

「あ、そう」政権の終わり

新しい政権がもうすぐ誕生する。ロシア語のニュースとかで(もちろん全然ロシア語はわかんないが)「hatoyama」と喋ってるのを聞くと、これは地球規模の大きな変化かもしれないと錯覚する。実際問題、新政権にとっていちばん大きな出来事は、11月のオバマ…

傑力珍怪映画祭ふたたび

台風直撃か、と思われた傑力珍怪映画祭へ。連日上映の3作品について少し。大畑創監督の『大拳銃』(今年のぴあフィルムフェスティバルとゆうばり国際ファンタスティック映画祭で審査員特別賞を受賞)は1回目より面白く観ました。ただ個人的な意見としては…

応答、天才の白日夢について

ぼくは論争というものが得意ではないです。どちらかというと、AもBもあっていいんじゃない? と思うようにだんだんなってしまった。ロジカルに矛盾を突く、ということにもほぼ意味を感じません。その矛盾にこそ、その人の考えていることの本質があるかもし…

ほーみーまいだーりん

朝起きて寝不足でコーヒー豆ひいて飲んでたら、急にホーミーが口から出た。りたーんずの時に、ロビーでノムさんに教えてもらったやつが今ごろ。たぶん、勝間和代と姜尚中の違いについて考えてたせいじゃないだろうか(それとこの現象の因果関係は不明だが)…

しまった、Hold me tight、でした。

胸きゅんな夏

すみませんいっこ前のエントリー、何回か書き直してしまいました。まー、いつもちょこちょこやるんですけど、今回はだんだん、空白が多くなっていったというか。それで最後、俳優の名前も消して、匿名にしてしまいました。それでいいのかわからんけど。なん…

ブログで批評の可能性

ああ、なんということだ。かるくネットを巡回してみたつもりが、いろいろ考える羽目になってしまった。

CASTAYA project

昨夜CASTAYA project "Are You Experienced?"の4日目を観にいきました。観劇直後は混乱していて、とにかく飲まなきゃ、と思って酔ったままメールボックスをひらいて、たまたま届いてた友達のメールに興奮のあまりCASTAYAのことを書きつけて返して、それで眠…

スタボイ休刊イベント

土曜日、ABCでのスタジオボイスのイベントに行った。たぶん関係するライターや編集氏が大挙してやってくるだろうから、ぼくは末席でその最期の祭りを見届けよう、って気持ちで観に行ったのだけど、肩すかしを食ったみたいに(ゼロではないが)いなかった…

『昏睡』

中途半端にフローしたくないという気持ちがあり、しばらくブログはお休みしようかなとも思っていたけれど、昨日アフタートークで、やっぱりずいぶん言い残したなと思うし、褒めたり貶したりってことにはあんまり意義を感じないんですけど、感想ということで…

帰京

ガジュマルの樹を植え替えた。

最果ての島

無題

体調がやや悪化した。たぶん睡眠不足と低気圧のせい。でも気になるのでやっぱり図書館へ。ここには宇宙がある。もはや何かに取り憑かれている。ああ、書庫に入りたい。せめて目録をチラとでも見たい。なんだかちょっと恋にも似ている。 帰るまでには海を見よ…

図書館へ

ようやく町も静かになり、昨日今日と図書館へ行ってみた。実は、今回の帰省の目的として、とあることを調べたかったのです。で、なんとなく当たりを付けてた資料はすぐに見つかったんだけども、やっぱり予想外に裾野は広く、1日や2日くらいじゃどうにもな…

湾岸の「若者」

NHKの「多元ドキュメント 夏・東京湾岸24時」が面白かった。お台場の学生寮に住む外国人留学生の話が出てきたけど、僕の友人のDさんもかつてはあそこに住んでいて、それがイヤで下北沢を好んでうちに住んだのだった。でもその一方でこの番組によれば、湾…

まつりのあと

12日のよさこい祭り後夜祭の終了後、ひろめ市場で踊り子たちの「交流会」が行われると聞いて潜入してみた。 最初は高知市長(たぶん)の挨拶から始まったんでわりとフォーマルな集まりなのかと思ったら全然いきなりこんな感じで「交流」(笑)。 この夜、…